こんにちは。
今回は、Upwork上で本気の詐欺に遭遇した話をシェアします。
Upwork上で詐欺案件はあるのか?
Upwork上に詐欺案件はあるのか?ということについては、実際のところ統計がある訳ではないのでなんとも言えないところはありますが、体感としては「そう思う」と言えると思います。
なぜなら、実際に私が経験した詐欺案件もありますし、時々Upworkから応募後にメールが届くこともあります。
こんな感じで、「この仕事は削除(排除)されました」のように、応募した後に届くのです。
内容を見ると、その詳細が判明します。
どういう理由かは詳細には書いていませんが、「あなたが応募した求人に関しては我々のマーケットプレイスから排除されました。大変申し訳なく感じています。応募の際に使用したConnectsに関しては、数日以内に自動的に返還されます。そしてSuccess Scoreには影響しません。」というような内容です。
体感的に、人それぞれだと思いますが、10件送ったら1件くらいはこんな感じでRemovedされているようなイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?
こういうメールが届くと、経験として「あれ?この案件はRemovedされる感じだな?」となんとなく察知できるようになります。(だったら応募するなって話ですが、実際それがいい案件の可能性もないとは言えないので難しいところです。
私が遭遇した詐欺案件
ここからは実際に経験した詐欺案件について思い出せる限りで記していきます。
数ヶ月前の出来事ですので、書ける範囲での内容になることをご了承ください。
ごくありふれた普通の案件を見つける
事は遡ること今から半年ほど前。(2023年年頭くらいだったかな)
いつものように、Upworkで案件をサーフィンしていると自分にも応募できそうな案件を発見する。
内容は、Voice Over の案件で、pdfで書かれている文章を音声として吹き込んでほしい、というような案件だったと思います。
しかも$300というかなり好条件の案件だったため、すぐに応募しました。
注意①高収入の案件は特に、しっかり内容を確認しよう!
すぐに返事が来る
応募から1時間も経たずして、すぐにクライアントから返事がありました。
クライアントは、インドの会社で詳細を伝えたいからビデオコールで連絡できないか?との内容でした。
高収入案件だったこと、特にビデオコールを断る理由もなかったので承諾します。
注意②すぐビデオコールしたがるクライアント
案件に応募していると、「詳細を伝えたいが、ビデオコールできないか?」と誘われることがあります。
この場合、非常に緊急である場合と、Upworkのメッセージ上に記録を残したくない場合との2パターンあると思っています。
前者の場合は、何かの事情でとにかく急ぎの案件であるため、メッセージでのやりとりをしているよりもビデオコールをして直接伝えた方が早いと考えている場合です。この場合、やりとりは基本的に英語になります。
後者の場合は、Upwork上に記録を残したくないということはつまり、規約に抵触する案件である可能性がグッと高まります。もしも外部誘導された場合、そこからもし何かしらのトラブルが起こっても、全責任は自分になります。
ビデオコールするが…
すぐにビデオコールのURLが送られてきたために、そこからビデオコールを開始します。
現れたのは、中年のインド系の男性でした。
そこから再度、今度はPDFファイル3枚にまとめられた英語の文章が送信されてきます。
なんのための文章かよく分からないでいると、なぜかそこからその英語に合わせた読み合わせがスタートします。
例:
インド人クライアント(以下イ)
私
イ:Hello, My name is–.
私:Hello, My name is–.
本当にこんな感じです。
次に、インド彼が読む質問に合わせて私が回答を読み、そこから私の英語の直しが始まります。
この時点で、応募した案件と実際の内容が違うじゃないか、と疑い始めました。
英語の発音の練習をさせられていた理由は、この後分かります。
注意③募集の要件と内容が全然違う仕事に遭遇する
これもたまにあります。
例えば今回を例にすると、Voice Overという募集であったにも関わらず、蓋を開けてみたらなぜか英語の練習をさせられることになる訳です。
始めたばかりの頃であれば、これがUpworkやフリーランスの常識なのかと疑ってしまいそうになりますが、そんな事はありません。大体の場合が、普通に募集に載せることができない案件か、何かグレーなことをやらなければいけない案件である可能性が高いと思っていいと思います。もしくは、募集の金額より極端に安い金額でやらされる・ボリュームが募集の金額に明らかに見合ってないなどです。
ようやく全貌が分かってくる
しばらく英語の練習(?)を続けていると、横からインド中年男性の同僚と思わしき人からアドバイスが入ったよう。
この人は英語のスピーカーじゃないから、英語じゃなくて日本語でやらせるべき(?)だといった趣旨の内容だったと思われます。
それもそうだな、みたいな顔をしていました。
今度は私が日本人だと分かってから、今度は一旦コールを終了させ、Upwork上のメッセージに1人の日本人男性が追加されてきました。そこからはインド人の彼ではなく、その日本人が私の対応を変わるということになるのです。
その日本人もUpwork上で活動している日本人だと思われますが、大体大学生〜20代前半くらいのまだ若い方でした。
彼からこの仕事の具体的な詳細を聞きます。
この時に「あ、完全に詐欺に加担されそうになってるな」と感じます。
そこから、Wechatのアカウントを交換して、より詳細に内容を聞きます。
この時点で、金額と良心とか戦い始めることになります。
注意④日本人がいるから安心なのか?
結局、どこの国にもいい人がいて悪い人がいるのと同じように、日本人同士であっても安心だということはもちろんないという事です。
今回の場合、明らかに「日本語が通じて、日本人同士であれば安心するだろう」というような魂胆が見えていました。
その日本人の彼も、おそらくお金で雇われたフリーランサーだろうし、詐欺に加担しているという意識はあるでしょうが、お金のためにやっているという感じだと思われます。
断りを入れる
一旦は了承したものの、やっぱりこれは詐欺の案件だということ、その日本人に「これって大丈夫な事なんですか?」と再度尋ねてみることにしました。
相手は「大丈夫ですよ」と特に何も感じていないかのような返答です。
この時に、「やめよう」と考えます。
その後のメッセージで「この仕事は詐欺です。私は詐欺に加担したくないので辞めさせてもらいます」とメッセージで断りを入れ、そのまま終了することになりました。
今回の経験を通して分かったこと
今回、しっかりと詐欺に加担させられそうになった私が得た経験は以下の通りです。
- 短時間高収入案件は疑う
- ビデオコールの理由を読み取る
- 募集と仕事が違う場合は断る
短時間高収入案件は疑う
世の中には、様々な謳い文句で短時間でも高収入を!というような仕事は存在しています。
昨今であれば、「闇バイト」なんて言葉も一般に広く浸透してきているような印象を受けますが、結果的に彼らが歩む末路は悲惨なものばかり。
単価を上げることは必要だとは思います。ですが、単価をあげるということは「その単価なりの何か」が交換条件になっていることを忘れてはいけないと思います。
例えば動画編集が出来ること・コーディングが出来ること・通訳ができること…なんでもいいですが、自分の給料を上げるためには特別な能力がなければ、必然的に給料が高くなることはないのです。
今回の場合、音声の吹き替えのみで高収入とは、一見いい案件に見えますが、実際そんなに難しい仕事でもなかったはずなのに、そういった誘惑に左右されてしまったことが良くなかったことだと思います。
ビデオコールの理由を読み取る
これは、先ほども書きましたが「なぜビデオコールをするのか」という点をしっかりと考えるべきだと思います。
緊急の事情であれば、もちろん承諾して受けるべきだと思いますが、なぜか分からないのにビデオコールしなければいけない場合は注意することをおすすめします。
Upworkは、規約違反に関しての対応は早い会社だと感じています。Upworkの規約に違反しているような案件を募集したい場合には、人だけ集めて、あとはUpworkのプラットフォーム外でやりたい、というのが良くないクライアントの傾向としてあるようです。
Wechat誘導、Telegram誘導などには気をつけましょう。
募集と仕事が違う場合には断る
フリーランスを始めたばかりの頃は、仕事を取ることに躍起になってどんな仕事でも受けようという気概になっている場合が多いように思います。
結論から言えば、どんな仕事でも取るしかないのであればフリーランスの仕事をやるべきではないかと感じています。
企業がフリーランスに仕事を依頼する理由は、同じ技術を持った人に仕事を安く発注したい・自分達には出来ないジャンルの仕事があるから外部に発注したいなどの理由が一般的かなと思います。
逆に、闇雲に安く発注したいと考えるクライアントと、どんな仕事でも引き受けるしかないフリーランサーが出会った場合、どのようなことが起こるかといえば、低価格化がより一層進行していくだけです。
副業が一般的になってきた今、副業に関するハードルが十分に下がってきているので、副業の1つの選択肢としてUpworkを選ぶ人も大勢いることと思いますが、そこに漬け込んで悪巧みを考えるクライアントは世界中にいます。
先に挙げた例のように、募集と内容が違う仕事も中にはありますので、そういった場合にはしっかり断る勇気を持つことも必ず必要だと感じています。
まとめ
今回は実際に詐欺に加担しそうになった話をシェアしましたが、似たような話はたくさんあると思います。
注意していても、いつか必ず当たる壁だと思ってください。特に始めたばかりであれば相手の方が知識が多いので、言葉巧みに誘導してきます。
大事なのは、以下に事前に知識を持っているか、断れるかだけだと思います。
こういったブログを参照にして、少しでも楽しいフリーランス生活を謳歌されることを祈っています。
以上!